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静かに分断する職場 〜なぜ、社員の心が離れていくのか〜
出版社/ディスカヴァー・トゥエンティワン
<所感>
離職・休職防止は企業規模に関わらず重要なテーマで、経営層、人事部門、管理職それぞれの立場から悩みと対応策のアドバイスを求められることが多くなっています。また職場に活気がないという相談も増えており、管理職やリーダーがハラスメントを過剰に意識しすぎて、部下との関わりやフィードバックを避けてしまうことが原因ではないかと感じていました。加えて、ワカモノが会社に求めているものと、会社が提供しようとすることにギャップがあるのも気になっていたところ、タイトルに惹かれて手に取った一冊です。著者は『不機嫌な職場』で有名な高橋克徳氏。日本人のエンゲージメントが世界最低水準という衝撃的なデータから始まり、現代の職場で起きている「静かなる分断」の実態を明らかにしています。ギスギスした対立ではなく、静かに心の距離が離れていく現象に、まさに今の職場の課題を言い当てられた思いでした。
<学びのポイント>
・日本人のエンゲージメントは世界最低水準の6%(世界平均23%)
・バブル崩壊後、個人が仕事を抱え込むようになり「ともに働く仲間」という感覚が失われた
・「不機嫌な職場」から「静かなる分断」へ:負の感情すら交流しなくなった状態
・「静かなる分断」とは「背景や前提、価値観が違うかもしれないと思い、本質的な対話を避け、互いに距離を置いている状態」
・雇用形態や働き方の違いが生み出す「見えない壁」
・分断を超える5つのカギ:①遠くから眺める(客観視)②議論ではなく対話する③当たり前を問い直す④一致ではなく重ね合わせ続ける⑤認知フレームを外す
・若手や女性、非正規社員の違和感や疑問を集め、従来の当たり前を問い直す
・完全な一致は難しいが、本当に大切にしたいことを出し合い、重なる部分を見つける
<まとめ>
この本を読んで、多くの職場で感じている「なんとなく活気がない」「チームワークが機能していない」という状況の正体が見えてきました。ハラスメント防止を意識するあまり、必要なコミュニケーションまで避けてしまい、結果的に「触らぬ神に祟りなし」的な職場になってしまっているケースは確かに多いと感じます。
特に印象深かったのは「議論ではなく対話」という視点です。結論を急がず、多様性を広げながら相互理解を深めていく。そして「わかりあう」のではなく「かわりあう」という対話の定義は、まさに現代の職場に必要な考え方だと思いました。また、完全な一致を目指すのではなく「重ね合わせ続ける」という発想も目からウロコでした。価値観の多様化が進む中、全員が同じ方向を向くのは現実的ではありません。それよりも、お互いが大切にしたいことの重なる部分を見つけ、そこから始めていくアプローチの方が実践的で効果的だと感じます。すべての職場リーダーにとって、自分たちの組織の「静かなる分断」を見つめ直し、真のチームビルディングを考える上で必読の一冊だと思います。
離職・休職防止は企業規模に関わらず重要なテーマで、経営層、人事部門、管理職それぞれの立場から悩みと対応策のアドバイスを求められることが多くなっています。また職場に活気がないという相談も増えており、管理職やリーダーがハラスメントを過剰に意識しすぎて、部下との関わりやフィードバックを避けてしまうことが原因ではないかと感じていました。加えて、ワカモノが会社に求めているものと、会社が提供しようとすることにギャップがあるのも気になっていたところ、タイトルに惹かれて手に取った一冊です。著者は『不機嫌な職場』で有名な高橋克徳氏。日本人のエンゲージメントが世界最低水準という衝撃的なデータから始まり、現代の職場で起きている「静かなる分断」の実態を明らかにしています。ギスギスした対立ではなく、静かに心の距離が離れていく現象に、まさに今の職場の課題を言い当てられた思いでした。
<学びのポイント>
・日本人のエンゲージメントは世界最低水準の6%(世界平均23%)
・バブル崩壊後、個人が仕事を抱え込むようになり「ともに働く仲間」という感覚が失われた
・「不機嫌な職場」から「静かなる分断」へ:負の感情すら交流しなくなった状態
・「静かなる分断」とは「背景や前提、価値観が違うかもしれないと思い、本質的な対話を避け、互いに距離を置いている状態」
・雇用形態や働き方の違いが生み出す「見えない壁」
・分断を超える5つのカギ:①遠くから眺める(客観視)②議論ではなく対話する③当たり前を問い直す④一致ではなく重ね合わせ続ける⑤認知フレームを外す
・若手や女性、非正規社員の違和感や疑問を集め、従来の当たり前を問い直す
・完全な一致は難しいが、本当に大切にしたいことを出し合い、重なる部分を見つける
<まとめ>
この本を読んで、多くの職場で感じている「なんとなく活気がない」「チームワークが機能していない」という状況の正体が見えてきました。ハラスメント防止を意識するあまり、必要なコミュニケーションまで避けてしまい、結果的に「触らぬ神に祟りなし」的な職場になってしまっているケースは確かに多いと感じます。
特に印象深かったのは「議論ではなく対話」という視点です。結論を急がず、多様性を広げながら相互理解を深めていく。そして「わかりあう」のではなく「かわりあう」という対話の定義は、まさに現代の職場に必要な考え方だと思いました。また、完全な一致を目指すのではなく「重ね合わせ続ける」という発想も目からウロコでした。価値観の多様化が進む中、全員が同じ方向を向くのは現実的ではありません。それよりも、お互いが大切にしたいことの重なる部分を見つけ、そこから始めていくアプローチの方が実践的で効果的だと感じます。すべての職場リーダーにとって、自分たちの組織の「静かなる分断」を見つめ直し、真のチームビルディングを考える上で必読の一冊だと思います。
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