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人生と仕事について知っておいてほしいこと


出版社: PHP総合研究所
著者: 松下幸之助

本書は、経営の神様松下幸之助氏の「~について知っておいてほしいこと」シリーズのひとつです。ビジネスパーソン全般に向けて書かれており、在りし日に社員の方に向けられた見開き1ページ量の短い指導が数多く掲載されており、とても読みやすい内容です。好きな章から読むことができますし、何度読んでも気づきがあります。

昨年から新入社員研修をお手伝いしている鉄鋼系企業がありますが、そちらでは推薦図書として配布しております。研修中に感想を提出していただいていますが、まだ社会に触れていない彼らからも多くの気づきが出てきます。

数多くの短編指導は生きていく上の指針として、すーっと入り込んでいく感じがします。たぶんそれは、著者が理論だけではなく具体的な行動を示していることと、もう一つは語りかけるような口調で書き下しているからだと思います。

私が特筆したいのは、個別の指導ではなくて、前書きに記述してあった「ビジネスマンにてって大事なことは何か」というものです。部下の方とのやりとりを通じて書かれていますが、その中で、ビジネスマンには「愛嬌」が大事であるというくだりにこのような記述があります。 

「まあ、簡単にいうと、みんなに愛されることですね。ビジネスマンはみんなに愛されないといかんですよ。あの人がやってはるのやったらいいな、物を買うてあげよう、と、こうならないといかんですよ。そうなるには、奉仕の精神がいちばん大事です。奉仕の精神がなかったらあそこで買うてあげようという気が起こらない。そうですから、ビジネスマンのいちばん大事な務めは愛されることである。愛されるように仕事をすることである。それができない人は、ビジネスマンに適さないです。必ず失敗する、ということです。」 

愛されるために何が必要か、それは相手や状況によって違いますが、月並みないいかたをするなら「相手を思いやる心」ということかと思います。

決して”自分”をおさえるわけでもない、迎合するわけでもない、ただ純粋に 「どうしたら相手が喜んでくれるか、気持ちよく仕事が進められるのか、長いおつきあいができるか」を考えながら、社内外問わず、自分の周囲の方と仕事をしていきたいと改めて感じました。

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