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素顔の西郷隆盛


出版社: 新潮社
著者: 磯田道史

故郷の偉人で同じ学区の大先輩である西郷隆盛先生。磯田先生の、わかりやすい切り口と比喩表現もあり、西郷先生の魅力や偉大さを身近に感じることができました。

 

戦略家でありながら感情的。人のためにといいながらときには子供のようにすねる。磯田先生曰く「現在風にいえばかなり面倒くさい男」ではありますが、ある意味、とっても人間らしい。差別を嫌い、目の前にいる人を大切にし、(物理的)私欲が全くない。西郷先生に触れた人たちは、その無骨な魅力に引き込まれていったのだろうと思います。また、大久保先生を引き合いにして「瑕のある黄金の玉(西郷先生)」「瑕のない銀の玉(大久保先生)」という表現も、とても腹落ちしました。目の前の人を大事にしたのか、日本の将来のありかたに想いを馳せたなのか。想いは違えど、当時の日本には必要なお二人であったことは間違いないかと思います。

 

心中未遂や実弟の死、島流しと、壮絶な体験を重ねていく中で出来上がっていく「ある種の覚悟」あの時代の人は、やはり覚悟が違うことも改めて感じることができました。

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