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年上の部下とうまくつきあう9つのルール


出版社: ダイアモンド社
著者: 前川孝雄

会社ブログの読者で時折アドバイスをくれる母から、「書評」の更新がないと指摘を受けた(苦笑)

というのも、今年最初の書評で週1冊は紹介していきたいと書いているのに、蓋を開けてみると2週間に1冊のペースになっている(汗)

本は読んでいるしそれなりに要点もまとめているのだが、書評となると筆が進まず、ついつい先送りをしてしまう。

いつもながらまずいなぁと思っている。とにもかくにも試行錯誤しながら、最も良い方法を模索していきたい。

 

前置きが長すぎた。本題に入りたい。

ここ2~3年、管理職研修で必ず話題になる「年上の部下の方への対応」だ。とても読みやすく具体的なポイントが掲載されている書籍があったので紹介していきたい。

 

タイトルもずばり「年上の部下とうまくつきあう9つのルール」

 

著者の前川孝雄さんは、リクルート出身で「ケイコとマナブ」「リクナビ」の元編集長で、今は独立をされ、コミュニケーションやキャリアの研修や講演で活躍されている方だ。

 

本書では、9つのルールの前に、年上部下が増えている背景や、年上部下のホンネについて細かく分析している。その上で9つのルールを具体的な職場実践方法も絡めながら、わかりやすく解説している。

前段のところで書かれているのは、テクニカルなことを考える前に、まずは年上部下の立場や気持ちを考えてみようというところから始まっている。またそれを補足する形で、大きく6つのタイプ(メンツにこだわる、マイペース、プレーヤー志向、苦労人タイプ、変化無縁タイプ、パートタイムタイプ)にわけて分析している。確かに年上といっても千差万別だ。

 

その上で年上部下に嫌われる10のタイプとして

①公私ともに上司と部下の関係を強要し、年長者を敬わない

②利己的で、自分のことしか眼中にない(

③感受性がない(感情表出がうすい)

④挫折経験がない(ように見える)

⑤ワンマンで、人の意見に耳を貸さない

⑥組織ビジョンがない(自分の考えがない)

⑦人を人と思わない(人の扱いが冷たい)

⑧合理性の限界を知らない(合理性ばかり追求)

⑨人に関心がない(人に気を遣わない)

⑩自分を疑わない(自分がいつも正しい)

等々、各項具体的なチェックポイントを5つくらいずつあげて、「年下管理職」としての言動に内省を促している。

無意識のうちにそのような傾向になっているかもしれないし、そういうつもりはなくてもそう映っているのかもしれない。

 

この10のタイプに結びつける流れで、年上部下が求めてい「る上司の姿勢」というポイントを以下6つあげている。

①共感できる「情熱溢れるビジョン」・・・自分の思いがある

②相手を立てる「謙虚な姿勢」・・・人生の先輩として敬う

③愛他主義・・・年上部下が思うように反応してくれなくてもあきらめず指導する

④未踏のキャリア設計パートナー・・・「今、出来ることに目を向けさせる」

⑤役に立つ実感の演出・・・職場で周囲から認められるような演出をする

⑥年長者の力を活かす組織デザイン・・・年上部下が培ってきた能力を活かす

 

この6つを見ていると、年上部下の方はどこかで不安な気持ちを抱えながら仕事をしていることがわかる。自分の立ち位置を探しているのだ。

 

そして最後にタイトルにもある9つのルール、ここでは年下管理職が感じる「言いづらい」「やりづらい」といったものを解消する職場のルールとして紹介されている。前段部分同様、各項について具体的な項目が4~5つ列挙されているのだが、当該書評では1つのルールにつき、1つずつ紹介していきたいと思う。

 

①コミュニケーションのルール・・・指示・命令は躊躇せず、明確に

②「モチベーションアップ」のルール・・・ 「誰かの役に立っている」と実感出来る仕組みを作る

③会議のルール・・・発言しない年上部下には、得意な話題を振る

④「報告」「連絡」「相談」のルール・・・報告・連絡・相談の「目的」を伝える

⑤「取引先」でのルール・・・任せていても、フィードバックを心がける

⑥「面談・キャリアデザイン」のルール・・・居場所作りの相談にのる

⑦「褒め方」のルール・・・褒めの言葉7つに対して、課題も3つ提示する

⑧「叱り方」のルール・・・ 「困っている」「~して頂けると助かります」

⑨「飲み会」のルール・・・・・ 「席順」への配慮を忘れない

 

いずれもテクニカルなものであって、ケースバイケースであるとは思うが、気持ちだけでは通じないので、やはり具体的な働きかけ、行動がポイントになってくると思う。参考になるところがあれば是非実践していただきたい。

私自身は若い頃から、年上の部下やメンバーの方を束ねて、運営をしてきたこともあり相当苦労した経験もある。いろいろ本も読んだし、先輩からのアドバイスも受けた。ただそれをどんなに真似しても、いかんせん相手も生身の人間なので簡単にはいかない。

最後は、人間同士の真剣(ガチンコ)勝負であり、誠実な対応であり、長期戦しかないと思う。

悩んでいる方、何かしらの参考になればと思います。

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