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6時に帰るチーム術


出版社: 日本能率協会マネジメントセンター
著者: 小室淑恵

 

出版されたから3年経過するが、未だ売れ続けている「チームマネジメント」の書籍。

著者の小室さんは、ご本人の経営する会社名にもある通り、「ワークライフバランス」という言葉、考え方をここ数年で浸透させ第一人者といっても過言ではないだろう。

仕事柄、出版されたときにすぐ読ませていただいたが、今回ちょっとした経緯から改めて読み直し、再度勉強させてもらった。

 

サブタイトルにもあるが、「チームとして、残業をせずに、好成績をあげる」ためには

何が必要なのかを、管理職視点で具体的に記述してある。

昨今、人員不足(業務過多)やメンタル不調、内部統制強化等もあり、

管理職にとって「マネジメント」がやりづらい状況があることは否めないが、

故に小室さんが同書で提唱する「働き方」は、じっくりと取り組んでみるべきである。

 

多くの管理者が、「時間や労力の量を増やす」ことで得てきた成功体験に縛られ、

「時間に仕事をあてこむ」という発想がなかなかできない。

 

また「自分しか出来ない仕事」という意識が強すぎて、全く「標準化・マニュアル化」が進まない。

必然的に、権限委譲や人材育成も進まず、ますます仕事が属人的になってしまう。

結果として、個人商店的な仕事が常態化してしまい、

チームとしてのシナジーを得ることができない・・・

という「悪循環」に陥っていませんか?ということと、「じゃあ、どうすればいいんだよ!」

と反発してきそうな人に、「こうしてみれば」という具体的なアドバイスが、

実際の帳票付きで書いてある。

 

小室さん自身も、小さいお子さんをもつ「ワーキングマザー」であり且つ経営者として、

自分の会社のメンバーにどう接しているのかという具体例も引用してあるので、

イメージがつきやすい。

 

まあ、小室さんの会社は小室さん自身がワークライフバランスを推進しているので、

実践しやすい土壌にあるという見方もできるが、「チームとして残業しないで成果をあげる」ことに、

小室さんがこだわるからできることなんだと思う。

 

印象に残ったフレーズとしては

〇強い「リーダーシップ型のマネジメント」ではなく、

 一人ひとりのメンバーを丁寧に支援する「サポーター型のマネジメント」

〇さまざまな異質の要素を掛け合わせ、「相乗効果」が働くようにすること

〇現状を見える化する(実際にかかった時間を振り返る)

〇朝メール、夜メール

〇時間の使い方の傾向を把握する

〇仕事のやり方を変え、チームを変え、メンバーの生活を変える「カエル会議」

〇ルーティン業務を見直す「ムダトリ会議」

〇マニュアルがあることで、他のメンバーに休暇中のフォローを頼みやすい。

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