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わもん


出版社: 文屋
著者: 萩原秀樹

今年から書評の書き方を変更した。

最低でも週一冊は紹介していこうと思う。

 

某コンサルファームの役員から昨年末にいただいた書籍。

わもんという言葉は聞き慣れない言葉なので解説すると・・・

 

「わもん=和聞」とは、著書の萩原さんが打ち立てられた、話を聞くことによる自己修養法で

相手の話を聞くときに「絶対尊敬」「完全沈黙」を基本として、和聞一如(両者が言葉を介することなく

思いを分かち合っている状態)に至ることを目指して、相手の話を徹底的に話を聞く修行である。

聞き手は話し手の奥底にある「声なき声」を聞き、話し手の気づきや自己成長を手伝う。

また、その過程から自分自身の気づきを得て、みずから成長していく。

最終的には、自分の「声なき声」を聞き、みずからを修める「自己わもん」の修得を目標としている。

 

ひとことで言えば「傾聴」による人間関係の構築、自身の成長について書かれた本。

ただし、市販されている書籍のような「傾聴のテクニック」について触れたわけではなく

相手の話を徹底的に聞く「極意」について、3つの視点(枠組み)から書かれている。

 

絶対尊敬・・・聞き手が話し手を尊び、敬う気持ち。

完全沈黙・・・聞き手が自らの心に浮かぶ全ての考えや感情を鎮め、

        穏やかで静かな心を保っている状態。

聞き手未熟・・・会話がうまく運ばないとき、話し手が話をしてくれない場合に

         その理由や原因は聞き手にあるという審理。

 

これまでの「傾聴」「コーチング」といった概念とは、似て非なるもので

人と対峙するときに姿勢であるとか、人を通じて成長する意味であるとか

まさに、成長するための修行であることがわかる。

むしろ、これまでの「テクニカル先行」の流れに警鐘を鳴らしているようにも思えた。

 

印象に残ったフレーズとしては

〇心の周波数を話し手に合わせる

〇話し手の心の太陽になる

〇心の発信機能をオフモードにする

〇話し手の「声なき声」に耳をすます

〇自分の枠、色メガネををはずす

〇答えさがし、答えの先取りに要注意

 

ビジネスパーソンは勿論、それ以外の方も必読の一冊である。

 

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